サボテン時計

『HOOKY’s 鞄匠工房』には、時計がない。
作業に没頭すると、ときを忘れてしまうものだ。
で、約束に遅れることが、たびたび。

そこで、壁掛け時計を作ることにした。
朴の板を、切って削って。

サボテンの身体と振りあげた両腕(?)の隙間を狭くしすぎたので、サンディングが大変だった。
が、なんとか完成。

「なにサボってんねん」時計、と名づけるかな。

そういえば、ニュージーランドのとあるB&Bでのこと(クイーンズタウンだったかな)。
部屋に、文字盤が五つもある横長の時計が、置いてあった。
NZタイムをはじめ、ニューヨーク時間、グリニッジ標準時、あとふたつはどこだったか忘れてしまった。
いずれにせよ、この部屋では、地球各地の時間がわかるのだ。

が、しかし、……。
その五つの時計のすべてが、くるっているのだ。
それも、大きく。

「ニュージーランドへ来たなら、時間を忘れろ!」というメッセージかな?
おいしいパンケーキを焼いてれるオーナーが、大好きになった。

人類史上でいえば、「約束」という言葉が生まれたから、時計が発明されたのだろう。
きっと。

てなことを思いながら、時計作りに明け暮れていたら、またまた約束に遅れてしまったではないか。
やれやれ。